第3話
2012年01月31日 / カテゴリー: ナサザルカ
突き抜ける 嘘の輝きが
目蓋さえも意味が無く 眼球は傷ついてばかりいて
痛い 痛い と上げる悲鳴は
誰に届くことも無く
所詮空気の振動でしかない
無機質 光 嘘 手と手
幾千の輝きは、幻でしかなかった。
メールの文中リンクをクリックして、アドレスにジャンプする。
瞬間的に、ディスプレイが黒く染まる。
背景が黒なのだろうと考えながらロードを待つ。
何故だか、酷く安っぽく見える黒だった。眉がよった。
普通の黒のはずなのに、妙にくすんで見えるその色は、じょじょに心を蝕むようで嫌だった。
そういえば、黒は俺の好きな色だったと、おぼろげに思う。
なんだか酷く病んでしまっているような気がしてさらにいやな気分になる。
たけどそう自分で思える内は、まだ壊れていないと、心の端で安堵する。最近はそんなことの繰り返しだ。
現れたのは、注意書き、警告だった。
『当方は以下の条件に当てはまる方の入場をお断りさせて頂きます。
1.18歳未満の方
2.同性愛に否定的な方…』
「アダルトで……同性愛……?」
何を言いたいのかまったく見当がつかない。何あいつ目覚めたの?
予想外のことに、明後日にとんでいた思考回路が回復してきた。
これが嫌がらせで無いならば、何か意味があるはずだよな?
だったら俺に見せたい何かがあるはずだ。
考えながらサイトマップを開いて見る。
製作者の挨拶からしても、ここは同性愛、とくにゲイ中心の画像系アダルトサイトらしい。
俺は別にゲイじゃないが、フォビアと言うわけでもない。
種族の存続とか、背徳とか、その辺のことは良くわからない。
けれども、自分が好いた相手をどうこう言われるのはきっといい気分ではないだろうと思う。
それは個人の自由意思なのだから、人に迷惑をかけなければバッシングされる必要は無いと思う。
彼ら彼女らは純粋に人を好いているのだから、それでいいんじゃないだろうか。
そんなことをつらつらと考えながら更新履歴を見て見ると、「画像」が頻繁にアップされていた。まあ、画像サイトみたいだし。
とりあえず最後に更新されたのは昨日の日付だった。
4枚程アップされている。手っ取り早く飛んで見る。
「……随分と激しい……。」
第一の感想はこれだった。
1枚目、2枚目とも、野郎同士のからみだった。中々に、激しい。
こんなんアップしちゃっていいのかよ?と思わずにいられない。
っつーか、野郎同士でもできるんだなー…。感心しながら3枚目を開く。
「……………………っ 」
3枚目には、3人の男が写っていた。
今まで見てきた2枚よりもハードなものだったってのもある。
未知の世界だったってのもあるだろう。
心拍数が一気に上がって。
思考回路がとんでいて
呼吸をする事さえも忘れて、俺は言葉を失った。
俺は、そいつを知っていた。
【 第3話/終 】











